簿記の知識の普遍性

パソコンの普及とともに、よりレベルの高い、経理ソフトが開発されるようになり、複雑な会計処理でもパソコンを使うことで非常に簡単に処理できる時代となった。
いうなれば、処理内容が高度化されたわけであり、より高度な知識が必要になったといえる。
 パソコンの普及とは、今までその処理に多くの時間を要したものが格段に速いスピードで処理できるようなったわけであり、それが意味するものは生産性の向上である、つまり、生産性が向上した今、より高度かつ複雑な簿記処理をパソコンを通じて処理することができるようになったわけであり、簿記の知識が要らなくなったことにはならない。
むしろ生産性の向上により、より実効性が高く、複雑で高度な会計経理を行うことが当たり前となった社会では、より高度な簿記の知識が必要になったといえる。
いつの時代にも簿記の知識の必要性というものは普遍的であるといえる。

単式簿記

複式簿記に対する言葉としては単式簿記がある。
単式簿記というのは、いわゆる家計簿である。
家計簿では通常、入金と出金を毎日記録し、月末に入金と出金の差額として現金残高を計算したり、食費などのある特定費用項目の一ヶ月間の総支出などをチェックする。
つまり、単式簿記とは現金の入出金を基準として、すべての取引を把握しようとするものである。
 ここで意識していただきたいのは、家計簿(単式簿記)では、ある一定期間経過後の現金の残高を知ることはできるが、1ヶ月間の間に食費がいくらかかって、被服代がいくらかかったかなどの現金の増減の内訳を知るには、再度集計し直す必要があり、結果としての現金の残高を知ることはできるが、その結果を導いた原因の詳細を知るには不便なのである。

複式簿記

複式簿記とは、単式簿記がある取引における現金の増減の結果だけに着目していたのに対し、どのような取引に起因して現金が増減したのかという原因に関しても着目して帳簿に記録していく方法のことである。
 つまり、複式簿記とは取引を原因と結果という二つの側面から把握していくもので、これにより財産の計算と損益の計算を同時に行うものである。
すなわち、商品を売り上げて現金を受け取ったというような取引の場合、売上という原因のもとの収益の増加と、その結果としての現金の増加つまり資産の増加、これを会計帳簿に記録することとなる。

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